2011年11月20日、張さんは青島市海爾路の人材市場の募集説明会に参加した。しかし張さんが参加した企業には、自分に合う職種が用意されていなかった。そこで張さんは最終的に某保険会社に電話をかけたが、その会社には基本給すらなかった。張さんはその後も募集説明会にいくども参加したが、会場で渡した履歴書は梨のつぶてとなった。募集説明会に参加すると同時に、張さんはインターネットで履歴書を送り職探しをし、募集地域を青島市から全国まで拡大した。3ヶ月間で20数カ所に履歴書を送り、面接に5、6回参加したが、成果が得られなかった。
面接の経験について語る張さんは、やるせない様子だった。張さんは日本で修士課程を修了したにも関わらず、中国の多くの企業がそれを認めようとしないからだ。高学歴で留学経験を持つ張さんに対して、面接官の多くは直接、「当社はこれほどハイレベルな人材を必要としておりません」と告げた。
張さんは、「中国企業のほとんどが実務経験を求めており、新入社員を即戦力としようとしています。これは職探しに何度も失敗して気づいたことです。ところが6年間の日本留学から帰国した私には、日本語の他に何も強みがありませんでした」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年2月15日
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