家電メーカーが中国での回収を避ける理由はさまざまだが、中国以外の国で多くの問題が発生しても、中国で販売される製品はいつも「問題なし」とされる。家電業界専門家の劉歩塵氏は、こうした状況が頻繁に出現するのは異常なこととし、「まさか、すべての企業が中国市場に最もハイエンドで、最も品質の確かな製品を投入しているわけでもあるまい。中国には家電回収メカニズムが欠けており、強制的管理が十分でないため、企業が中国市場に差別的な見方をするようになるのだ」と話す。
ある業界関係者によると、中国国内での家電回収の管理規定がまだ意見募集の段階にとどまり、正式な公布が遅れているため、多くの家電メーカーがそのスキをついてくるのだという。劉氏の指摘によると、製品の型番がよく国内と海外とで違うことも、企業にスキに乗じる機会を与えている。また同じ製品でも米国、日本、中国でそれぞれ名称が異なることが、消費者の判断を難しくしているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年2月13日 |