中国などアジア各国の春節(旧正月、今年は1月23日)連休が終わり、日本の春節観光シーズンも一段落。北海道観光業界がこのほど、春節期間中の状況についてまとめた。ウェブサイト「日本新華僑報網」が伝えた。
当初は震災の影響により、外国人観光客が減るのではと心配されていたが、現状をみると、杞憂に終わった。道内のホテル利用状況は良好だった。小売業売上高も右肩上がりに伸び、中国大陸部、台湾からの観光客数の回復がとりわけ目立った。
野口観光グループ(登別市)によると、春節シーズン(1月23-30日)に同グループ傘下の道内旅館・ホテル12カ所に宿泊した外国人観光客は、昨年の春節に比べ1割増えた。韓国からの観光客が依然多かったが、中国大陸部、台湾の観光客はすでに以前の水準に戻ったという。
今年の中国の春節大型連休(1月22-28日)はさっぽろ雪まつり(2月6-12日)の開催期間よりも早かったため、日本国内の航空便、旅館・ホテルに空きが生じ、その分より多くの外国人観光客の受け入れが可能となった。札幌プリンスホテル(札幌市中央区)に宿泊した中国大陸部、台湾、香港の観光客は2割増となった。同ホテルは中国大陸部からの大型ツアー客を受け入れ、外国人観光客の宿泊率は5割以上も増加した。
また道内の小売業界の春節商戦も熱気を帯びた。道内有数のアウトレットモール内に構えるサッポロドラッグストアー・千歳レラ店(千歳市)では先月28、29両日の売上高が3-4割伸びた。「北京など中国北部は比較的乾燥しているため、皮膚が荒れて悩まれている方が多く、ハンドクリームや軟膏などをお求めになるお客様が多かった」と店員。大手家電店・ビックカメラ札幌店(札幌市中央区)も「電気炊飯器、デジカメ、腕時計などの売り上げが好調」と手応えを示した。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年2月2日 |