今年日本を訪れた中国人観光客が、昨年3月の東日本大震災発生前の7割前後に回復しており、年間では過去最高を更新するとみられている。日本の観光業界の試算で明らかになった。
昨年3月の大震災と原発事故の影響を受け、日本を訪れる中国人観光客は激減した。観光業の回復を促すために、日本政府は宣伝に力を入れ、中国の個人観光客への数次観光ビザの発行条件を緩和した。
ビザの発行条件を緩和した昨年7月1日以降、約10万人の中国人がビザの申請を行った。今年の春節(中国の旧正月、今年は1月23日が元旦)連休期間中、日本を訪れた中国の個人観光客数は昨年の春節連休期間と比べて約2倍に増えた。
西安の蔡さんは、子供と一緒に日本を訪れ、春節を過ごした。蔡さんは次のように述べていた。日本へ来る前、原発事故について専門家から話を聞き、観光では健康への影響はないと聞いて安心した。日本のきめ細かいサービスが印象的で,機会があれば、また訪れたい。
日本の多くの店舗が春節期間中にバーゲンセールを行い、多くの中国人店員を雇用した。有名百貨店でも、中国人観光客のショッピングに便宜を提供するために、銀聯カードでの決済サービスを始めた。春節期間中,東京の銀座ではいたるところで中国人観光客がみられた。池袋地区のホテルに宿泊した中国人観光客は昨年同期の3.5倍に増えた。観光業界の研究機関によると、春節期間中の中国人観光客による消費は、日本の小売業全体の10%を占めた。
今年は中日国交正常化40周年にあたる。日本の観光業界は、今年の業績は昨年を上回るとみており、民間の交流活動が大幅に増加し、訪日観光客数が2010年に記録した延べ141万3000人を上回り、過去最高を更新するとみている。
新華社東京発 2012年2月1日 |