多くの日本人にとって、元旦のこの日、一番大切なことは神社や寺院に新年最初の祈願に出かけることだ。無事に過ごした年の神霊の加護に感謝し、また新しい年がすべて順調で、家族が無事にすごせるように祈る。これは日本の伝統的な風俗の一つで「初詣」と呼ばれる。
原宿に近い明治神宮は東京で、また日本全体でも一番人気のある初詣の場所だ。毎年の三カ日、ここに参拝に訪れる日本人は300万~400万人に達する。今年の新年の元日、記者は明治神宮を訪ね、「初詣」という行事の全過程を体験した。
正月期間中、日本では多くの店が休業になり、町の通行人や車両は平日より非常に減っているが、明治神宮近くの代々木公園に着くと、人の流れが増えていることに気づいた。さまざまな方向から神宮の入り口の鳥居に殺到する。この木造の門は中国の鳥居型の門に似ていて、日本の伝説では神界と人界を隔てる門である。
表門に隣接して木造家屋の「お守り返納所」がある。昨年の初詣で購入した縁起物を専門に回収するところだ。参拝者たちは昨年買った古いお守りを返納所に捨てて、両手で合掌し無事に昨年を過ごせたことに感謝する。新しい年を迎える前にする行事だ。
正門に入って、警察が進行方向を誘導し、秩序を維持している様子が目に入った。参拝者たちは秩序を守って前に進む。美しい着物、ぞうりを着用している女性はとてもおしゃれで目を引く。神宮の中心の一つ、南神門の入り口で参拝者は水箱から木造のひさごで水を汲み、手を洗って水を飲む。参拝する前に心を浄化する意味がある。このときに、神宮には新年のあいさつ「参拝者の皆様、新年おめでとうございます」の声が流れている。
神宮に入って、参拝者は列に並んで願をかけて、合掌して新しい年を順調に過ごせるように、そして平和・幸福を祈る。そして、コインを願をかける池に投げ入れ、さまざまな開運のお守り、扇子、破魔矢など新年の吉祥物を買う。また、多くの参拝者は100円で新年のおみくじを買って、木の枝や壁に縛り、好運を求めて悪運を避けていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月4日 |