●専門家の視点 日本は「世界第二」にこだわりすぎ
藍慶新主任はこのほど法制晩報のインタビューに答え、「日本は『世界第二』の肩書きを失いたくないと思っている。2012年に日本が中国を抜き返すと報道されたのも、こだわる気持ちが強すぎるため」、「2012年に日本経済が中国を上回る可能性は小さい」と指摘した。
「2011年の具体的なデータはまだ出ていないので、中国のGDPが日本をどれだけ上回ったかはまだ分からない。しかし、各金融機関の予測では、中国経済の2012年の成長率は8%に達する一方で、日本はわずか2%に留まっている。もし日本が中国を抜き返すためには、中国経済がマイナス成長するか、バブル崩壊などのよほど極端な状況が発生しなければならない。このような極端に悲観的な予測は客観的でない」。
▽日本企業の7割以上が「日本経済は停滞」
日本の2011年は大地震と原発事故の影に覆われた。年末が近づいても日本経済は依然として低迷を続けている。「朝日新聞」は日本政府が2012年の成長率について、8月に公表した2.7-2.9%からプラス2.2%程度に下方修正したと伝えた。
日本銀行も金融政策決定会合の結果、景気判断を下方修正し、前回の「持ち直しの動きが続いているものの、そのペースは緩やかになっている」から「持ち直しの動きが一服している」へと変更した。
日本経済新聞がこのほど行った調査によると、約5割の企業が「世界経済が悪化しつつある」と答え、7割以上の企業が「日本経済は停滞している」と答えたという。
▽2012年を展望、日本の経済専門家も悲観的な見方
大和総研チーフエコノミストの熊谷亮丸氏は最新の経済予測報告の中で、2012年度の日本の実質GDP成長率を1.8%と予測した。
日本の経済専門家は、「欧州債務危機による外需の疲弊、円高による輸出への打撃、国内電力供給の逼迫、復興財源不足、金融市場の『流動性の罠』などにより、緩和的な金融政策の効果が顕著化しないと見られる。このため、2012年の日本経済は楽観視できない」との見方を示している。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年1月5日 |