米経済誌「フォーブス」は3日、世界経済の今年の見通しを発表した。昨年末以降、主要経済体の「経済の健康度」を懸念する人が少なくない。中でも中国経済が「ハードランディング」するかどうかは、最も注目される話題の1つだ。法制晩報が伝えた。
2010年、中国のGDPは日本を約4000億ドル上回り、世界第二の経済体となった。40年にのぼる日本の「経済の奇跡」は終焉を迎えた。
しかし、日本のあるテレビ局はこのほど、「中国経済が減速する2012年、日本が再び世界第二の経済体に返り咲く可能性が非常に高い」と報道した。
米国の経済ニュースサイト「ビジネスインサイダー」は経済学者の予測を引用し、「2012年、中国経済の成長率は8-8.5%増となるだろう」と指摘している。確かにこれは中国経済にとって過去10年で最低の成長率となるが、一方で、日本政府も今年の経済成長予測を下方修正している。
これに対し、対外経済貿易大学世界経済研究室の藍慶新主任は「日本経済が今年、中国を上回る可能性は小さい。日本メディアがこの話題を取り上げたのは、日本にとって『世界第二』という肩書きが非常に重要だからだ」と指摘する。
▽2012年には日本が中国を抜き返す?
「フォーブス」誌が予測する2012年の5大「ブラックスワン・イベント」の1つに、「中国経済成長率が8.5%を下回る」が選ばれた。
「ブラックスワン・イベント」という言葉は、ナシム・ニコラス・タレブの著作「ブラックスワン」に由来し、社会に重大な影響をもたらす、誰もまったく予測できなかった事件のことを指す。
「フォーブス」誌は、「中国による預金準備率の引き下げは、経済成長の鈍化に対する懸念を意味しているのかもしれない。そしてこの鈍化をもたらした主な原因は欧州債務危機だ。データによると、中国経済成長の大部分を担っている製造業が収縮しつつある」と指摘している。
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