また井上CEOによると、(来年に日本市場に進出するLCCの)ほかの2社は東京の成田国際空港を拠点とするLCCであり、ピーチはコストの面で両社より優位にある。ピーチが拠点とする関空はLCC専用のターミナルビル建設を進めており、空港コストは成田を大幅に下回る。より重要なことは、関空からアジアの各都市への所要時間は、成田からの所要時間より1時間短いということだ。このこともピーチがアジアのLCCに成長するうえでプラスになる。
井上CEOによると、ピーチは流行に敏感な若い女性をターゲットとしており、欧州LCCの経営・サービスモデルを導入するほか、日本顧客のニーズを踏まえて日本式の改良が加えられている。航空券の予約に関するサービスや機内でのサービスを簡略化し、予約はインターネット予約が中心、事前座席指定はオプション、となっている。最近、顧客から要望が寄せられた搭乗橋(ボーディングブリッジ)の増設については、井上CEOはこれまでの姿勢を堅持し、増設は考えておらず、それで浮いた経費を価格に反映させ、顧客に還元したいと話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年12月29日
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