中国と日本の首脳はこのほど、両国間の不断に発展する経済金融関係を支援するために、両国の金融市場における協力を強化し、両国間の金融取引を奨励することで合意した。具体的には以下の分野で協力を進める予定で、市場原則の遵守に注意を払う必要がある。同行サイトが伝えた。
1 両国の国境を越えた貿易における人民元・日本円の使用を促進する
(1)貿易決済における元・円の使用を円滑にし、両国の輸出入業者の為替リスクおよび取引コストを低下させる。
(2)日本から大陸部に向けて人民元建ての直接投資を行う。日本企業の在中国付属機関への投資を含む。
2 人民元と日本円とを直接交換する市場の発展を支援する
3 人民元建て・日本円建ての債券市場の健全な発展を支援する
(1)日本企業が東京市場およびその他の海外市場で人民元建て債券を発行する。日本の国際協力銀行(JBIC)が大陸部で人民元建て債券を試験的に発行する。
(2)日本当局の中国が発行する債券(中国国債)への投資に関連した申請手続きが現在進められている。
4 民間部門が海外市場で人民元建て・日本円建ての金融商品・サービスを発展させることを奨励する
5 「中日金融市場発展共同作業チーム」を立ち上げて上記の分野における協力を推進する
このほか、中国側は東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国、日本、韓国(10+3)での財政金融協力の加速に同意しており、これにはチェンマイ・イニシアティブ(CMI)の多国間の枠組における地域レベルの危機予防機能の導入や危機対応メカニズムの一層の強化が含まれる。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年12月26日 |