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中国と日本  
中国人作家の東日本大震災小説『海嘯生死情』、日本出版が決定

 

中国メディアは中国人作家于強氏が東日本大震災を描いた小説『海嘯生死情(注:海嘯は中国語で津波の意)』の完成を報道した。『北京週報』、『人民網』では日本語でこのニュースを転載し、日本側関係方面の関心を呼んだ。日本のいくつかの出版社がこの本の出版に興味を持ち、于強氏は日本人の友人の協力を通じて、百年余りの歴史のある泰文堂と出版契約を結んだ。慶応義塾大学講師の吉川竜生氏が翻訳し、2012年春に出版される予定である。

共同通信社上海支局の辰巳知二支局長は、于強氏が『海嘯生死情』を完成させ、泰文堂から出版される予定があることを聞くと、于強氏に数回取材し、この小説や于強氏が長年にわたり中日友好と中日文化交流に従事していることを紹介する記事を執筆した。同記事は共同通信社から配信され、20社余りの新聞社が掲載予定である。

于強氏は東日本大震災を経験し、忘れられない日々を過ごした。氏は毎日日本メディアの大地震や大津波についての報道に関心を持ち、社会の大震災に対する反応と対応を観察し、地震や津波や原発事故についての関連情報と資料を収集した。それと同時に、日本に滞在する中国人と中国国内にいる人々の反応や動態にも関心を払った。帰国後、数カ月にわたる創作の末、小説『海嘯生死情』を完成させた。

小説は主に安徽省南部出身の王小芳と弟の王大成を主人公に、津波により日本人との間に生まれた生き死にという打算を捨てた愛情・友情を描いた。

あらすじは次のようなものだ。津波が来た時、日本人社長の阿部俊郎は命をかけて王小芳と中国人女性研修生を救った。阿部社長は波に巻き込まれたものの、九死に一生を得る。数カ月後、王小芳は阿部社長を弔うために日本に戻り、阿部社長が生きていることを知った。工場を立て直すために苦労する阿部社長。いつしか阿部社長を愛し始めた王小芳は、故郷の安徽省南部にある工業団地に工場を建てるよう説得する。

日本で会社員をしていた王大成は、津波が来た時、ちょうどビルの3階にいたため難を逃れた。津波が引いた後、社長の家に駆けつけ、倒れた家屋の中から命の危険を冒して社長の娘で同僚の福島莉子を救い出し、病院へ送り届けた。しかし社長夫妻は犠牲となってしまう。王大成は放射能汚染の危険を顧みず莉子の世話をし、彼女が会社を立て直すのを手伝うのだった。

震災の中で国籍を越えて大きな愛を育んだ2組の恋人たちは、災害の後に結婚する。小説は東日本大震災、大津波により生まれた中日の国境を越えた友情と愛情を反映し、人の心を揺り動かしている。

『海嘯生死情』は中国作家協会会員の于強氏が中日を題材として執筆し、日本語に翻訳された5作目の小説である。于強氏は、この本の出版を2012年の中日国交正常化40周年にささげたいと語っている。

 

「北京週報日本語版」2011年12月16日

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