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中国と日本  
日本の中国人留学生の苦労話が中国で話題に なぜ?

 

左さんいわく、「苦労がつらい」からではなく、自分が留学生活で経験してきた過程をありのままに記録しておきたかったから同フォト・アルバムを立ち上げたのだという。左さんのアルバムには、バイト中に怪我したという指、やつれきった顔、雪が飛び交う寒い夜、新聞をたくさん積んだ新聞配達の自転車……など、確かにその苦労がひしひしと伝わってくるショットが多数ある。左さんのように、温室育ちの一人っ子世代にしてみると、中国にいるときには想象もつかない生活だろう。しかし、見知らぬ国に一人で留学した左さんのような学生らはこの困難を乗り越え、このように生活しているのだ。彼らはもはや、温室に咲く一輪の美しい花ではなくなり、たくまい大人へと成長したのだ。

これまで、ほとんどの留学生がアルバイトをしながら勉強し、入試して進学、その後就職するという道をたどってきた。左さんのようにアルバイトをしながら勉強をしているという留学生は決して少なくない。特に自分が外国へ行くということは家族が全財産をつぎ込むということを意味した80年代生まれの留学生らの生活は決して楽なものではなく、家族の負担を少しでも軽減しようと、彼らは学業以外のほとんどすべての時間を使ってアルバイトをしていた。1日19、20時間働いていたという人もざらにいる。このような留学先で苦労・奮闘するという中国人のかつてからの精神を、左さんらは継承しており、称賛に値する。

しかし、左さんが「ミスター苦労人」として話題・人気となり、その人気ぶりに本人の左さんも呆然とさせられていることには考えさせられる一面もある。なぜ左さんのような働く留学生の生活記録が中国で「美学」として語られるのか。それは中国の今の若者が独立とは無縁の生活を送っているという側面を映し出しているからにほかならない。留学生達は外国の地で自活し、自身の努力を通して、徐々に腰を落ち着ける、これは留学生のあるべき姿・生活で、特に珍しいことではないはず。つまり、何でも整っている温室のような環境で育った今の若者の世代からしてみると、こんな苦労を経験したことがないため、自分とは別世界の話となってしまっているのだ。このことは、中国で「80後」、「90後」と呼ばれている、80-90年代に生まれた若者が中国社会で能力の低い世代と呼ばれている一因と言える。左さんの苦労話が話題となっているということは、同世代の若者が「未熟さ」や「無知」をさらけ出しているということなのだ。

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