ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を通じて日本での苦しい留学生活を紹介し、中国のネット上で「ミスター苦労人」と呼ばれ話題を呼んでいる中国人留学生・左楊民さんに関する記事を、日本の華字紙「日本新華僑報」がこのほど掲載した。同紙は「中国国内のネット上で左さんの苦労話が話題・人気となっていることには、考えさせられる一面がある。左さんのような留学生たちは、留学先で苦労・奮闘するという中国人の精神を継承しており、良い模範。一方、中国国内の今の若者たちは、独立とは無縁の生活を送っているという側面をも映し出している」と指摘している。以下は記事の抜粋。
「成金自慢なんて馬鹿げている。自分の苦労話を聞かせてくれる人はいないのか!」。日本の中国人留学生・左楊民さんが最近、中国のSNS大手「人人網」のフォト・アルバムに自身の苦しい留学生活に関する写真を投稿し、話題となっている。まず始めに、左さんの投稿に目を留めた中国のネットユーザーの一人は、左さんを模範と称し「自分の苦労を自慢できる、これこそ本当の美学だ。自分の富を自慢する人はほんと愚か……。『ミスター苦労人』は成金族にとって代わる人気者」と書き込んだ。
一方、当事者の左さんは、ネット上で自分が話題騒然となっているのに、初めは少し戸惑ったという。元はと言うと、カメラ好きの左さんは、ネット上のアルバムで自分の撮影した留学生活の写真を公開し、「海外に留学している中国人の学生のすべてが、金持ちの子供というわけではなく」、自分のように普通の家庭の子供がほとんどということ、そして自分のように両親の助けなしには生きられない子供が、自活できる大人にまで成長したということを伝えたかったようだ。
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