▽それでも日本や欧米には遠く及ばない中国作品
このように、中国は近年、図書や映画、ドラマ、アニメ、オンラインゲームなど多くの文化作品を日本に向け発信し、日本で成功を収めた中国人も少なくない。しかし、アニメなど日本の流行作品が中国に与えている影響と比べると、中国のそれが日本に与えている影響はまだ遠く及ばないというのが現状。例えば、多くの文芸団体が日本で公演しても、観客のほとんどが在日華人で、日本人はまばら。
中国の有名な俳優について、ある若者たちは、ジャッキーチェーンなど何人かはよく知っているが、それに継ぐ新しいスターは、ここ20年現れていないと思うと語っている。
また、ここ約10年の間に、「HERO」や「レッドクリフ」などいくつかの中国の映画作品が日本へ進出し、名誉と利益を手にしたというのは紛れもない事実だが、欧米や日本の作品と比べると、それは並みの成績といわざるをえない。
例えば、「HERO」の前後に日本で公開されたハリウッド映画「ハリー・ポッター」シリーズ第2章「ハリー ・ポッターと秘密の部屋」(2002年)は興行収入175億円、第3章「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(2004年) が135億円を記録した。一方、「レッドクリフ」と同じ年に公開された宮崎駿監督の長編アニメーション映画「崖の上のポニョ」も155億円の興行収入を記録している。このように中国の映画は日本市場において、欧米や日本の作品と比べるとその差はまだ歴然としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2011年11月8日 |