第5期中日友好21世紀委員会第3回会合が25日、湖南省長沙市で閉幕した。今会合は中日両国が来年迎える国交正常化40周年という重要な背景の下に開かれた。3日間にわたる会合では双方委員が未来に向け、「グローバルな視野――国交正常化40年の回顧、中日関係の中長期的展望」というテーマで、率直かつ具体的な、突っ込んだ議論を行い、多くの重要な共通認識に達した。
会合では2つの目標が提示。一つは、来年の中日国交正常化40周年というめったにないチャンスを生かし、一連の活動を通じて、中日関係が大きく発展する1年にする。もう一つは、二国間、地域、国際社会の全ての側面において、中長期的な中日の戦略的互恵関係を全面的に前進させ、長期的かつ健全で、安定した軌道に沿った両国関係の発展を促す。
双方委員は6つの具体提案を行った。
(1)来年の国交正常化40周年を重要な契機とし、両国国民の文化交流を展開、両国国民の友好感情の絆をいっそう深める。とくに力を入れて青少年交流を持続的に展開する。
(2)戦略的観点から、政治・安全面における相互信頼を重視・増進する。両国政府および各界関係者は客観的かつ正確に相手方を理解し、関連問題の処理においてより努力をする。
(3)時代の潮流を把握し、グリーン・エコノミーやテクノロジーといった新たな分野でも協力を推進し、中日経済・貿易協力の発展レベルを高め、徐々に構造転換を進めていく。
(4)中日両国の社会経済状況を理解し、両国が直面する共通課題について交流・協力を展開し、共に考え、補充し合う。
(5)開放的かつ包容的な精神で、中日韓および東アジアの自由貿易体制を強化し、アジア一体化のプロセスを前進させる。
(6)世界の経済と金融が直面している複雑な情勢を背景に、中日両国は貿易・投資、資源・エネルギー、金融等において協力を強化し、課題に対応する能力を高める必要がある。
中国側の唐家璇座長は総括発言で、今会合は双方委員が始終積極的に参加し、踏み込んだ議論が活発に行われ、共通の目標と考えに関する交流がなされたとし、双方委員は中日の4つの政治文書の重要な指導的意義を強調、戦略的互恵関係をめぐる多くの価値ある観点、大きな構想、具体的提案があり、実りある成果が得られたと述べた。
日本側の西室泰三座長は、「心の琴線に触れる議論」が活発になされ、相互理解を深めたとし、日中両国はより幅広い分野で各層の交流を強化し、政治・安全における相互信頼の増進に向け努力し、日中関係を持続的に発展させていくべきだとの認識で双方が一致したと述べた。
会合終了後、双方委員は共に記者会見に臨んだ。
湖南省滞在中、湖南省委の周強書記、除守盛省長が双方委員と面会。双方委員は湖南省と徳島県が友好関係を結ぶ協議調印式に出席したほか、地元の社会経済の発展状況を視察、湖南大学の学生とも交流した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月26日 |