日本の政府官僚は近ごろ、中国が「軍事力を増強し続けている」、「周辺海域での活動を強化している」とし、日本周辺の安全保障環境の不透明性が高まったと述べた。
急速に発展する中国を日本が槍玉にあげるのは初めてではなく、日本の安全保障環境に対する考えに興味を持つ者はいない。しかし、過去の日本の政府官僚による歴史問題に関する誤った発言や、近ごろの外交の南中国海問題に関する無責任な行動を見ると、対応に乗り出す必要がある。
日本が「不透明性」を人為的に作り出すことは、新しい手法ではない。その背後にはあまりにも多く、念入りで、人に知られたくないもくろみがある。
中国を非難する時期を日本の航空自衛隊の観閲式に合わせたのは、計画的なことだ。日本メディアの報道によると、11月末の航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の選定に向け、防衛省は作業を着々と進めている。日本は中国を仮想敵国と見なし、「再武装」を実現するための理由を見つけたいと考えている。このようなもくろみは対中外交の範疇を超えており、アジア諸国は十分に警戒する必要がある。
もう一つのもくろみは、米国の「アジア回帰」に関する日本の動きに現れている。日本は、米国のアジア戦略強化を利用して自身の地位を高め、米国の歩調に合わせて中国周辺で行動を活発化させようと考えている。これは、米国の能力が尽きても、日本には中国をけん制できる自ら作ったグループがあるという「二重保険」のやり方だ。
歴史は陰気な気持ちで人を陥れる人に優しくはない。過去の日本の似たようなもくろみも同様に綿密だったように思えるが、最終的にそれほど優れたものではなく、あれこれするうちに自身を袋小路に追い詰めた。
今では、日本は中国の発展余地を狭める代価をよくわかっている。そのため、表裏でせわしく動き、状況が不利になることを恐れるほど、「不透明性」の悪循環の中で落ちぶれていく。常に他人の陰謀を恐れ、他人を陥れることを考えている人は、正常で明るい日々を送ることができるだろうか。
日本政府が欧米で「無能、低効率、無責任」な政府の代名詞になるのも納得できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月19日 |