「広交会でこれほど壮大な輸入展示ブースは初めて見た。」第110回中国輸出入商品交易会(広交会)の輸入展示ブースを見たバイヤーは驚きを隠せない様子だった。第110回広交会の輸入展示ブースは過去最大である。中国市場を開拓しビジネスチャンスを獲得しようと、たくさんの大手グローバル企業が参加している。これら参加企業にとって、中国はもはや「世界の工場」ではなく、魅力的で巨大なグローバル市場なのだ。
「商品を探す」から「製品を売る」へ
全米小売業協会のマシュー会長にとってこれまでは、100万社を越える会員の企業に合った中国の商品を探すことが広交会に参加する目的であった。しかし、現在は目的が「会員に中国で製品を販売する機会を見つけること」に変わった。
「我々は長い間、中国の製品をアメリカ市場にもってきていたが、今は、アメリカの製品を中国市場に売り込みたいと思っている。」マシュー氏はこのように述べた。マシュー氏はビジネスチャンスを探るべく、中国最古かつ最大規模の輸出入商品交易会に、全米小売業協会の視察団を引き連れて来た。
マシュー氏のほかにも、中国市場をうかがおうと、49の国と地域から529社の企業が集まった。その中にはWindowsやGMなど世界上位500企業も含まれている。輸入拡大を決定した中国政府の決断こそが、これらの企業を惹きつけた重要な要因の一つとなっている。
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