アジア太平洋地域で最も注目されるシーフード展示会「亜洲海鮮展2011」が先日、香港コンベンションセンターで閉幕した。日本農林水産省(MAFF)は日本国内の有名水産業者9社を率いて香港へと赴き、「ジャパンパビリオン」を開設した。アジア各国のホテルや飲食・食品業界関係者たちに日本の豊富で質のよい水産物と本場の日本料理をアピールした。東日本大震災後、農林水産省が海外でプロモーションを行うのは初めて。
日本農林水産省輸出促進室の南部浩志氏は、亜洲海鮮展の開幕式で、日本政府は厳しい規制基準で海外の消費者に安心して新鮮で美味しい日本の水産品を食べてもらえるよう全力を尽くしていると述べた。
世界中のシーフードグルメに日本の海産物と伝統ある食品文化に対する認識や興味を深めてもらおうと、日本から出展した業者は各自の展示ブースでさまざまな調理法や食品の品質保持方法を説明していた。
静岡県から参加した福一漁業株式会社の近藤洋常務取締役は、来場したバイヤーたちに刺身用マグロの保存と解凍のコツについて、「日本では昔からマグロの刺身が非常に好まれてきました。
マグロの鮮度を保つために、捕ったマグロをすぐに超低温で凍らせる『自然冷凍法』という方法を採用しています。その後、『氷水解凍法』で自然冷凍したマグロを氷水の中に入れてゆっくりと解凍する。こうすることでマグロ本来のおいしさを保つことができ、さらに新鮮な色や肉質を長時間保つことができます。」と紹介していた。
日本の水産食品会社は、日本の水産食品を中国の食卓に届けるとともに、さらに中国国内市場への進出を進めたいと考えている。青森県から参加した業者は「当社は今回始めてアジアで開催されたシーフード展示会に参加しました。この機会を通して中華圏の消費者の食の好みに対する理解を深め、中国国内市場参入を模索していきたいと考えています。」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月13日
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