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中国と日本  
日本人なぜ金を売るのに並ぶのか?

 

日本は世界最大の製銅国家で、銅の製錬過程で大量の金が産出される。現代日本はいまだ金閣寺、中尊寺金色堂などきらびやかな寺院を保留している。80年代にバブル経済を経験したとはいえ、「黄金の国」の民間には依然として大量の金貨がある。

興味深いのは、中国人が行列をつくって金を買い求めるのとは逆に、日本人は行列をつくって金を売ることだ。買い手は様々な厳しい条件をつけて一般の消費者が持ち込んできた金の買い取りを拒む。

◇銀座では金を売るのに3時間並ぶ

中国では質屋の景気はいいのに、日本ではすでに下火になっている感がある。駅前の質屋の多くはすでに「ジュエリーリサイクルショップ」といった新しい名前に変更している。

彼氏と別れたという山田紀央さんは男性が送った婚約指輪、金のネックレスやピアスを全部送り返し、婚約を解消したという。「ジュエリーは当時彼が数十万円を叩いて買ったもの」と山田さんは語る。ところが質屋で彼女が最終的に手にしたのはたった数万円。「買った時と価格がぜんぜん違う」とこぼし、「3時間以上並んでようやく売れた。こんなにジュエリーを売る人が多いとは思わなかった」と話す。

東京・銀座にある有名ジュエリーショップ「田中貴金属」には次のような販売サービスの特徴がある。同店が買い取った貴金属はその使命を終えた後、再び店舗で販売する。これは一般的な販売促進手段だが、今では余りに多くの人が田中貴金属で打っているジュエリーを現金に換えようとする。どこで買ったかわからないモノ、領収書を失くしたモノなど一つひとつを鑑定してから回収する。客が多ければそれだけ待ち時間が長くなる。モノが豊富な東京の街角で行列を見ることは今では稀だ。自分のジュエリーを売るために行列ができるのは東京ならではといえるかもしれない。

◇金を「投資」や「価値保証」に使う日本人は少ない

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