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中国と日本  
「九一八」事変80周年記念活動を複雑な思いで見る日本

右翼メディアの「産経新聞」は18日、中国の記念活動に異常な関心を示し、速報を連発したうえ、社説で日本の無実を訴えた。社説は「満州事変は日本の中国侵略の始まりとして断罪された。だが『事変の本質はそれだけでは語り尽くせない』「この事件は日中双方に責任がある」「記念式典を通じた日本糾弾は中国で膨張する民族主義の集中的な体現だ」としたうえで、「日本の未来を担う子どもたちは歴史を学ぶ際、東京裁判の断罪史観にとらわれない幅広い見方を学ぶべきだ」と呼びかけた。「時事週刊」は17日号で「歴史問題において、中国は『大国主義』へと向かっている。中国にとって日中戦争に対する反省と再解釈は、日本に圧力を加え、国民の結束を強化する手段となっている」と報じた。フジテレビは「中国は歴史を記念するのは『国恥を忘れず』『より未来に着眼する』ものとしているが、これは周辺国、特に日本に対する寄り強硬な外交路線を孕んでいる」と報じた。

庚氏は「『九一八』は毎年記念活動が行われるが、日本にとってはますます深刻なものとなっている。中国の国力が年々高まるのを前に、こうした抗日戦争記念日における中国の悲しみの情は日本にとってますます大きな圧力となっている。大多数の日本人は、九一八事変は日本の歴史における『最も不名誉な1ページ、最も誤った一歩であり、後戻りできない戦争への道の始まりだった』と考えているが、批判の大部分は技術的、戦術的誤りに集中しており、政治的、道徳的な深い省察はまれだ」と指摘する。劉氏は「日本の若者は中国侵略の歴史について『どっちにしろ自分がしたことではない』と考えている。中国に対する彼らの反感は、日本の右翼勢力に特に引き出されやすい」と指摘する。

西日本新聞は18日付で「日本と中国『等身大』の相互理解深めたい」とする社説を掲載。「柳条湖事件80年にあたり、日中は初めて大国同士として相対している。21世紀はアジアの世紀であり、その核となるのは日本と中国だ。だが反日、反中感情は戦争を経験していない両国の若者たちに特に目立っている。これは実に憂慮すべきことだ」と報じた。毎日新聞地方版は17日付で、九一八事変時に中国にいた残留孤児がすでに白髪の老人になっていることに触れ、彼らが17日に高知県で開催された『満州事変80周年の集い』で、当時の悲惨な体験を語り、同様の悲劇を決して繰り返してはならないと強調したことを伝えた。だが18日の日本で、こうした省察の声は明らかに少なすぎた。(編集NA)

「人民網日本語版」2011年9月20日


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