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中国と日本  
「九一八」事変80周年記念活動を複雑な思いで見る日本

 

1931年9月18日、中国東北部に駐屯する日本の関東軍は中国東北軍の北大営に砲撃を加えるとともに、瀋陽へ進攻し、国内外を揺るがす九一八事変を起こした。日本軍は19日に瀋陽を占拠し、数日内に長春や吉林も占領した。1932年2月には東北全域が陥落した。九一八事変は日本帝国主義による中国武力征服の企みの始まりだ。写真は瀋陽城を占領した日本軍。

 中国の盛大な「九一八事変」(日本名:柳条湖事件、満州事変)80周年記念活動に日本は複雑な思いを抱いている。日本の大手メディア電子版では「中国の東北三省でサイレンが鳴り響く」「政府系メディアが強硬な社説を発表」「瀋陽の青年が日本国旗を燃やす」が18日の報道の焦点となった。日本メディアは「瀋陽の青年が日本国旗を燃やした」ことを大げさに報じ、これを「反日行動」と解釈しており、自己省察の声はまれだ。日本に長く住むJCC新日本研究所の庚欣副所長は環球時報に「日本の3大紙である読売新聞、朝日新聞、日本経済新聞の18日付朝刊に『九一八事変』の文字は1つもなかった。日本メディアは道理に合わない自国の歴史的事実に対して、自らは語らない傾向を強めている」と指摘。清華大学国際問題研究所の劉江永氏も18日、環球時報に「中国抗日戦争の重大な歴史的事件の記念日を迎えるたびに、日本の一部メディアは特別な関心を寄せる。彼らは中国で過激な行為が起きることを少し『望んで』すらいる。針小棒大に報じて目玉ニュースにするためだ」と指摘した。人民日報傘下の国際情報紙「環球時報」が伝えた。

 「柳条湖事件記念式典で中国の若者が日本国旗を燃やした」。共同通信が18日に報じたこのニュースは日本メディアに広く転載された。共同通信は「記念式典会場周辺で30人近い若者グループが日本国旗を燃やすなど『反日行動』を行った。若者らはバイクに乗り『小日本(日本の蔑称)』などを叫んでいた。『釣魚島はわが国固有の領土だ』との旗を掲げた車両数台も会場周辺を通行した」と報道。さらに「昨年『釣魚島船舶衝突事件』で日中関係が悪化した際も、民間人が日本国旗を燃やすなどした」と指摘した。朝日新聞のニュースサイトは「瀋陽の若者グループの1人が『日の丸のようなもの』を燃やした。『反日行動』の拡大を防止するため、警察当局は記念会場周辺に1000人以上の警官を動員し、治安を維持した」と報じた。時事通信は「『反日騒ぎ』は大きな混乱はなかったものの、『深い恨みは一体いつまで続くのか』と感じずにいられない」と報道。さらに中日民間の関係が過去最も冷え込んでいることに触れ「歴史問題と現実の利益の衝突が完全に重なり」、中日民間感情の改善は「すでに重荷を背負わされている」と分析した。

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