さらに荒川さんは、深く反省したいと思っている元日本軍兵士とも友好関係を築いた。かつて中国の戦争捕虜だった彼らは、中国で公正で人道的な待遇を受け、最終的に帰国を許された。中国に対して深く恥じる元兵士は、歴史を反省し、戦争を反対するために「中国帰還者連絡会」を結成した。元兵士らは過ちを認め、これらの思いを広める責任があると思っているだけでなく、このような方法で戦争中に亡くなった罪なき被害者をいたわりたいとも思っている。
荒川さんは、「日本の若者の経済的圧力は大きく、歴史に関心を持ってもらうのは難しいが、活動にはいつもメンバー以外の若者も手伝いに来てくれる。世間の歴史に対する見方を変えるのは容易なことではないが、期待している」と述べた。
また、本当の歴史を知るため、南京と撫順を何度も訪れた彼女は、中国で多くの支援を受け、歴史と中国をさらに深く知ることができたという。「自分の努力が中国人に認められてうれしい」と話す彼女は、日本にも歴史を直視し、反省したいと思っている人が多くいることを中国の人たちに知ってほしいと望む。
インタビューの最後で、荒川さんは記者に雑誌『中帰連』を贈った。その裏表紙には「前事を忘れず、後事の師とする」と書かれている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月19日 |