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中国と日本  
中日関係に必要な大局観とは

 

中日関係において問題が後を絶たない原因を、われわれは基本的にわかっている。両国の利益に対する中日関係の重要性も双方共に理解している。現実的課題は、問題を一歩一歩解決するための道筋を探ることだ。大局に立って中日関係を捉え、処理してこそ、将来が開けるということを中日双方が共通認識として持つべきだ。

必要なのはどのような大局観だろうか?それは双方が共通利益を持つ大きな面に着眼することだ。われわれは中日関係を扱う際の積極的な態度を、次のように定義できるかもしれない。▽利益の共通点の開発に力を入れ、経済構造の相互補完性を推し進める▽地政学上の立場の協調を図る▽落ち着いて領土係争に対処する▽突発的事態に慎重に対処し、釣魚島船舶衝突事件のような言葉も行動も乱暴で痛手を負うような事態を避ける----。

世界と中日の大局を重視し、中日関係における摩擦を正しく認識し、処理する。一時的な緊張のために未来を犠牲にしない。局部的な事件が両国関係全体に影響を与えないようにする。平和的発展に寄与する努力を多く払う。対立の激化や緊張の拡大を招く行動に出ない。これは中日両国が大国として持つべき基本的態度だ。

平和的発展は中国にとって最大の国益であると同時に、中日関係にとっての共通利益でもある。中日関係を正しく捉え、処理することは両国の国民および政治家の道義的義務であり歴史的責任だ。戦略的視点から問題を捉え、処理するとは、主として歴史、全局、未来の視点から問題を考え、処理することである。これが唯一の正しい道だ。中日関係は平和と発展という世界の大局に従い、かつ貢献する。中日は北東アジア、アジア、さらには世界の平和と発展を共同で推進する。これをわれわれ共通の歴史的責任と見なすべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2011年8月25日

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