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中国と日本  
映画「南京!南京!」、東京で初上映

 

 中国映画「南京!南京!」が21日、東京で初めて上映された。上映されたのは、都心からやや離れた中野駅近くの座席数550の劇場。人民日報記者が会場を訪れた時、すでに警官が配置され警戒にあたっていた。

 「南京!南京!」は、市民グループ「史実を守る会」が自主上映した。同会の熊谷伸一郎・事務局長は「我々はこの2年、この映画の日本上映を実現させるため、努力を重ねてきた。映画配給会社は軒並み、右翼団体とのトラブルを恐れ、上映に二の足を踏んだ。映画を見たこともない右翼団体が上映を阻止しようとするのは、ただ日本の恥と汚点を晒したくないという理由からだ」と強調。「この映画は、東京で2回だけ上映された。商業上映が不可能であることが分かり、我々は自主上映に踏み切った。広告費が無いため、映画の宣伝はネット上でのみ行った。日本で今後、商業上映が実現することを望んでいる」と続けた。

 1回目の上映開始時刻は午後12時30分、観客はその30分前から入場した。しかし、映画のポスターは、午前11時を過ぎるまで、会場の入り口には貼ることができなかった。正午近くになると、入り口は多くの観客で一杯になった。上映開始時刻には、会場は満席になった。

 記者の隣にたまたま座り合わせた鈴木さんは「この映画は反日映画だと思っていました。しかし、実際見てみると、精魂込めて制作された、深く考えさせられる映画であり、最も優れた歴史の教科書だということが分かりました。映画を見て、日本人がどんな風だったのか、戦争とは何なのか、ということを考えさせられました」と感想を漏らした。看護学校に通う竹村さん(女性)は「これは、大変沈痛な映画です。私の祖父は、南京大虐殺に参加した旧日本軍の兵士でした。祖父は生前、南京大虐殺について多くを語りませんでしたが、亡くなる前に話してくれた事を、私は忘れられません。祖父は、戦争が人間を野獣に変貌させると言っていました。映画に出てきたいくつかのシーンは、まさに祖父の言った通りでした」と語った。埼玉からやって来た山口さん(女性)は「今日この映画を見て、大きな衝撃を受けました。この映画は、中国国内で大きな議論を巻き起こしたそうですが、我々日本人も、もっと議論を重ね、歴史を反省する必要があります。そして、戦争の悲劇が再び繰り返されることのないよう努め、隣国の中国と平和で友好的な付き合いを続けていかなければなりません」と話した。

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