展示内容は、アジア・太平洋諸国における、第二次世界大戦期に旧日本軍が侵略した十数カ国(地域)に及んでいる。写真や図版のパネル数は計535枚に及び、解説などをまじえて、旧日本軍が犯した性暴力犯罪の様子を分かりやすく展示している。展示場は3つのエリアに分かれており、第一エリアでは、アジア全域における旧日本軍「慰安婦」制度と性暴力犯罪の被害に遭った女性の現状をテーマに、旧日本軍の慰安婦システムの由来や、強制的に「慰安婦」とされた被害女性について、またその被害女性が自分の名誉のために立ち上がり国を相手取って闘ってきた経緯などを紹介している。第二エリアでは、中国における旧日本軍の性暴力犯罪と被害女性の闘いをテーマに、南京、山西省盂県、海南島を中心に実際に起こった性暴力犯罪の様子を紹介している。第三エリアでは、中国、日本、そして国際社会は旧日本軍の性暴力犯罪にどう対応してきたか?をテーマに、主に、戦後における中国政府および中国社会、日本政府、国際社会の「慰安婦」問題をめぐる観点や行動について紹介している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月15日 |