日本軍の暴行を見学者に訴える劉面換さん(中)
抗日戦争終結66周年記念事業として、8月14日より、北京市郊外の中国人民抗日戦争紀念館において、旧日本軍の性暴力犯罪をテーマにしたパネル展が開催されている。同パネル展は11月14日までの開催を予定している。
この「日本人は歴史とどう向き合ってきたか~第二次大戦期の日本軍の女性に対する性暴力犯罪パネル展~」は、中国人民抗日戦争紀念館と日本軍性暴力パネル展実行委員会の共同主催によるもので、中国日本友好協会および日中協会の協賛を得て開催されている。パネルの写真や展示内容は、中国人被害女性を支援する日本の民間人や市民団体で構成された「日本軍性暴力パネル展実行委員会」から提供されたものである。
展示場に入ると、まず、大きな世界地図が目に飛び込んでくる。旧日本軍による性暴力犯罪の被害に遭った女性ら数十名の写真がその地図上に国別に貼られている。朝鮮、韓国、日本、フィリピン、インドネシア、マレーシア、オランダ、東ティモールそして中国だ。穏やかな表情の女性、皺だらけの顔の女性…、様々な被害者の写真からは、彼女らがかつて受けた屈辱を窺う由もない。
展示場内では、山西省盂県西潘郷羊泉村に住む被害女性・劉面換さんと、同じく山西省盂県の西煙鎮河東村に住む被害女性・南二僕さんの養女・楊秀蓮さんが、ずっと手を握り合っていた。80歳を超える劉さんは、「当時の出来事が脳裏によみがえると、今でもビクッとしてしまいます。日本政府は過去の罪を認めなかった。公式謝罪と損害賠償を求めて私たちはこれからも訴訟を起こします。絶対にあきらめたりしません!」と述べている。
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