過熱気味だった中国人投資家の日本の不動産への投資は今年3月に東日本大震災が起きて以降、落ち着きを見せ、成り行きを慎重に見守る投資家が今増えている。共同通信は「日本の不動産価格は今のところ、低迷しているが、中国の大陸部や台湾の投資家は今も日本の不動産に対しては及び腰。『中国資本』の日本流入は一時的にストップしている状態」と報道。しかし、長い目で見るなら、日本の不動産は海外投資家、特に中国人の投資家にとって価格の点や管理の面で、たいへん魅力あるものだ。中でも将来子供を日本に留学させる時のために不動産を購入しておこうという富裕層の動きが、中国人投資家の間で注目されている。日本の華字紙「日本新華僑報」(電子版)が報じた。
中国人留学生を多く抱えるオーストラリアでは、中国人が留学中の子供のためにふさわしい不動産を前もって選んでおくというのは、大きな特徴であり主流ともなっている。現地メディアの報道によると、オーストラリア最大の都市シドニーでは現在、毎年新しく建てられる高級マンションや別荘の買い手のほとんどが中国人だという。そしてその中の一部は、将来子供を留学あるいは移住させることを見込んで不動産を購入する中国人投資家だという。オーストラリアと同様、日本も長年中国人が留学先として選ぶ主な国の一つとなっており、中国人富裕層の躍進に伴い、日本に留学する子供のために質の高い不動産物件を物色する中国人投資家は今後増え続けると見られる。
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