中国税関総署が10日発表したデータによると、1~6月の中国の輸出入総額は1兆7036億7000ドルで、前年同期比25.8%増となった。うち輸出は8743億ドルで24%増、輸入は8293億7000万ドルで27.6%増。貿易黒字は449億3000万ドルで、同18.2%減だった。
東日本大震災の中日貿易への影響について、税関総署総合統計司の鄭躍声司長は次のように述べた。
今年3月の日本の東日本大震災は中日二国間貿易に一定の影響を与えた。今年上半期、中日二国間貿易総額は19%増の1623億5000万ドルで、同期の中国の貿易総額の9.5%を占め、日本は87億7000万ドルの差でASEANに次いで、中国4番目の貿易相手国となった。上半期の中国の対日貿易赤字は260億3000万ドルで、前年同時比で0.8%減だった。
また、欧米輸出市場について、「欧米は我が国の主要輸出市場であり、その景気回復ペースは緩慢で、失業率も高位にとどまっており、住民消費意欲の低迷が続いているなどで、中国の欧米向け輸出は明らかに鈍化した」と躍声司長は指摘した。
今年上半期の中国の対EUと対米輸出額はそれぞれ1644億8000万ドルと1455億1000万ドルで、伸び率は同じ16.9%で、同期の24%の貿易総額伸び率を大きく下回った。主要輸出市場の景気低迷が中国の安定的な輸出の維持に厳しい試練となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月11日 |