習近平国家副主席は4日、日本の松本剛明外相と人民大会堂で会談した。
習副主席は「東日本大震災では多くの死傷者と、甚大な物的被害が出た。友好的隣国として、中国国民は日本国民の苦しみをわがことのように感じている。中国の政府と社会各界はさまざまな形で日本側を積極的に援助して、両国民が互いに助け合い、共に困難を乗り越える精神を形にした。日本国民は必ずたゆまぬ努力によって困難を克服し、ふるさとを再建し、経済・社会の新たな発展を促すことができると信じている」と述べた。
また「中日間には2千年の長きにおよぶ友好的な付き合いの歴史があり、民間友好の基盤は厚い。現在両国は互いに主要な経済・貿易パートナーであり、相互依存は日増しに深まり、協力の余地は拡大し続けている。両国はアジア、さらには世界の平和と発展の維持・促進において重要な責任を担い、国際・地域問題において広範な利益を共有している。中日関係の発展は両国および両国民の根本的利益に合致し、アジアと世界の平和・安定・発展に寄与する。両国の戦略的互恵関係には大きな将来性がある」と述べた。
松本外相は中国共産党創設90周年に祝意を表明。「東日本大震災の発生後、胡錦濤主席は自ら北京の日本大使館へおもむいて弔意を表し、温家宝総理は訪日時にわざわざ深刻な被災地を訪問して被災者を見舞った。中国の指導者と中国国民の温かい見舞いと助けに日本国民は強く勇気づけられた。これを契機に、震災復興を含め各分野で中国側との協力を一層強化し、日中戦略的互恵関係の不断の前進を促していきたい」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年7月5日 |