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中国と日本  
中国の人気曲、著作権侵犯の疑いで日本側と紛糾

 

「夢にはいつも手が届かない、もう、あきらめたほうがいいのか--」。中国の男性デュオ・カイ子兄弟が自主制作したミュージックビデオ「老男孩」は、果たせなかったかつての夢を感傷的に振り返るという内容で、80年代を中心に幅広く共感を得た。ビデオで使われた、大橋卓弥の「ありがとう」を中国語でカバーした曲「老男孩」は、大人気となった。

しかし日本の著作権管理機構がこのほど、カイ子兄弟がこの歌を許可無く使用したことを指摘。楽曲使用権を正式に得ていない彼らの責任を追及する考えだという。天府早報が伝えた。

ミュージックビデオが人気となり、カイ子兄弟の出演依頼は増えた。メンバー・肖央によると、ほとんどの商業公演は断ったものの、公共の場で「老男孩」を歌ったこともあったという。

カイ子兄弟の爆発的な人気により、大橋卓弥の中国での認知度も高まったが、一方で、日本の著作権管理機構は、カイ子兄弟が勝手にこの曲を使用したことに不満を抱いている。著作権管理機構によると、これまでにも「ありがとう」のカバーを希望するレコード会社はたくさんあったが、歌詞が条件を満たしておらず、拒否してきたという。

最終的に著作権管理機構が「ありがとう」の楽曲使用権を売り渡したのは、中国の美力唱片公司だった。

美力唱片公司はこのほど、「ありがとう」を再度アレンジしなおし、所属アーティストの明聖凱が歌う新バージョンの「老男孩」を発売した。ネットユーザーからは「癒し系『老男孩』」と呼ばれ、80年代生まれ、90年代生まれの気持ちをよく表した歌詞も人気を呼び、アクセス数は1日で23万回に上った。

美力唱片広報担当の何氏によると、同社はカイ子兄弟版の「老男孩」が人気になる以前から、この曲の使用権獲得に向け交渉してきたという。何氏は、「当社は著作権問題に関して慎重な行動をとっています。できるだけ早く楽曲を発表したかったですが、権利がはっきりするまで使えませんでした」と語る。ところが、カイ子兄弟の「老男孩」が先に有名になってしまった。「私達は当初、曲のタイトルを直訳で『謝謝』とするつもりでした。でもこの歌を聴くと皆、真っ先に徐ア子兄弟を思い浮かべるようです」

美力唱片は、曲の使用権をカイ子兄弟に譲渡することも考えたが、日本側はこれを受け入れなかった。「日本側はあくまでカイ子兄弟の責任を追及する考えです。でも彼らは中国には来られないため、カイ子兄弟の公演情報を調査する業務は当社が依頼されています」。このような事態に美力唱片も困惑しているというが、何氏は「仕方が無いことです」と語る。

「人民網日本語版」2011年6月17日

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