中国のオンラインゲーム市場は、2010年に新たな10年間に突入した。この年の市場には、規模は持続的に拡大するが増加ペースは鈍化するという特徴のほか、利用者の規模の大幅な増加、構造調整の成果が初めて現れたこと、海外市場のさらなる拡大といった特徴がみられた。文化部が発表した「2010年中国オンラインゲーム市場年度報告」によれば、2010年の市場規模はインターネットゲームとモバイルゲームを含めて349億元に達し、前年比増加率は26.2%となった。うちインターネットゲームの市場規模は323億元に上ったほか、電気通信、情報通信(IT)、広告といった関連業界に総額600億元を超える収入をもたらした。米国の調査機関パール・リサーチがこのほど発表した最新の報告によると、中国のオンラインゲーム市場は今年中に日本を抜いてアジアトップとなり、2014年には80億ドルの規模を突破して米国に代わる世界トップに躍進することが予想されるという。
「年度報告」によると、今後2-3年間に中国オンラインゲーム市場には次の5つの動きが現れる見込みだ。
(1)オンラインゲーム市場の規模が持続的かつ急速に拡大し、今後3年間の年平均複合成長率は20%を超え、2013年末時点で市場規模は650億元を上回る。
(2)ウェブゲーム、モバイルゲームを代表とする新しいタイプのゲームが急速に成長し、市場の伸びの主力となる。
(3)ゲームのプラットフォームがその価値を発揮するには、優れた作品が不可欠であるため、独自製品の研究開発が不断に強化される。
(4)各種の新コンテンツプラットフォームが相次いで登場し、今後数年間はオンラインゲーム市場に独占的な巨大プラットフォームは出現しない。
(5)新しいプラットフォームの後押しを受けてゲームが一層普及し、徐々に家族団らんや健康増進のための重要な余暇活動のスタイルの一つに発展する。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年4月22日 |