東日本大震災の関係で、今回の博鰲(ボアオ)アジアフォーラムに「日本の成長ポテンシャルを再認識する」をテーマとしたサブフォーラムが設けられ、各方面の関心を集めた。日本の福田康夫元首相、堂道秀明経済外交担当大使と多数の有名企業の会長がそろって出席し、日本の放射線物質漏えいや震災後の経済再建、中日協力などの問題をめぐって議論を交わした。
福田康夫元首相は、福島第一原子力発電所の重大事故の発生後、原子力発電所の安全性を考え直すことは回避できない重要課題になっていると強調した。また、すべての原子力発電所を放棄するというのは、あまりにも近視眼的な考えだとし、「当面の最重要課題は被災地の再建だ」と述べた。
堂道秀明経済外交担当大使は、「日本の大震災後の経済危機は必ずしも需要の喪失という意味ではなく、供給面に制約が生じたこと」とし、「生産の回復にともない、日本の設備投資、住宅投資、公共施設投資といった資本蓄積は著しく回復し、早ければ日本は年内にも回復軌道に乗るだろう」との考えを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月18日 |