大地震による日本の自動車産業への深刻な影響は今もなお続いている。日系の自動車メーカーは「価格沸騰」の話題で持ちきりだ。熾烈な市場競争の中、賢い企業は値上げを公表していない。しかし、割引価格は大幅に縮小され、プロモーション活動も急に打ち切られるなど様々な動きが、日系企業輸入車の価格上昇が始まっていることを物語っている。
日系輸入自動車の4S店(販売・アフターサービス・部品供給・情報フィードバックを総合して行なう販売店)の取材を行なった結果得た情報によると、価格の割引率は明らかに下がっており、ブランドによっては価格の優遇をやめたところもある。日産インフィニティが地震によって受けた損害は大きく、報道によると2300台もの自動車が津波に押し流された。売上が好調だったFXシリーズ、Gシリーズ、EXシリーズの以前の値引き価格は1万元~2万元ほどで、現在は5000元ほどまで調整されたが、実際の上昇幅は1万5000元に上る。
トヨタレクサスの販売店は、トヨタ自動車は日本にあるレクサス組立工場を閉鎖したため、いつ生産が再開されるかは明らかになっておらず、販売できる台数にも限りがあることを明らかにした。短期的には市場のニーズを満足させられるが、LX、RX、GSなど人気の車種は既に割引を行なっていない。
ホンダの高級車ブランドアキュラについては、TLやMDXなどの車種はカナダの工場で生産を行なっているため、地震による影響はなく、安定供給できている。
自動車販売業者は「製品の供給状況を見ると、今後3カ月は、割引は大きくならないだろう。小さくなる可能性のほうが高い。値上げをするかどうかについては、なんとも言えない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月24日 |