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中国と日本  
日本の大震災で中国国民が学んだこと

 

たとえば、国民の秩序正しさがある。このような特殊な状況下であっても、日本人は列を作って並んでいる。公衆電話をかけるにもきちんと並び、ひとりひとりが自覚して節電に努めている。何百人が身を寄せている避難場所では、誰一人喫煙する人はいない。人々が集まったあとには、ごみひとつ落ちていない。誰もが互いに助け合い、暴力団体もその中に入り、混乱にまぎれて悪事を働くどころか、事務所を避難場所として開放し、被災者に食事や宿泊場所を提供している。商業界も続々と支援行動をスタート、無料電話や携帯電話電池・充電を無料で提供している。日本人の災難を前にした比類のない団結が随所に現れ、日本人に施された災害教育の効果の高さが見て取れる。

メディアの節度ある態度もしかりだ。犠牲者の悲惨な場面や泣き叫ぶ被災者を報道する者はおらず、感情をむき出しにした節度のない取材をする記者もいない。恐怖を拡散するような報道はなく、ただ被災状況の正しい情報と実用的な情報をタイムリーに伝えている。そこには、災害を前にしたメディアの本当の責任と専門性があるだけだ。救援作業への影響を考え、救援隊に対する取材は一層行われていない。被災者の家族への取材も、彼らの胸中を配慮して行われていない。これまでに見慣れた地震報道と比べると、天と地ほどの差がある。

災害に見舞われると、民族の真実の姿が映し出され、我々もそれを理解することができる。日本の大震災で我々が感動した各場面は、中国人の国民教育の絶好の素材となり得る。自然災害を前にして、人類がちっぽけな存在であり続け、災難からは永遠に逃れられないとすれば、今回の大震災から、我々中国人は貴重な教訓を得ることができたのだ。もし明日災難が訪れても、我々は今までよりずっと落ち着いた態度で対応することができるに違いない。(編集KM)

「人民網日本語版」2011年3月17日

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