否定を続けてきた日本政府
日本軍731部隊本部
日本軍731部隊に詳しい神奈川大学の常石敬一教授は取材に対し、「調査の行われる場所には731部隊の研究本部があった。もし遺骨が発見されれば、731部隊と関連がある可能性が高い」と述べた。
日本政府はこれまで、731部隊が戦時中に俘虜に対して細菌実験や生物実験を行ったことを否定している。
今回の調査について、厚生労働省の関係者は「今回の調査で何が発掘されるかはまだ分からない。そして、何かが発掘されたとしても、それが731部隊と関連があるとは言い切れない」と述べた。
22年前に発見された大量の遺骨
今回の調査場所の近くでは、22年前に大量の遺骨が発見されている。その中の一部の骨には穴が残されていたという。
厚生労働省は当時、遺体の大部分はアジア系のものであるが、731部隊との直接的な関連性は認められず、医学用「標本」の可能性や、研究のために戦場から運ばれてきた遺体である可能性が高いとしていた。
日本軍731部隊は、1935年に中国ハルビン市平房に史上最大規模の細菌兵器研究実験所を建設し、ペスト、チフス、赤痢、コレラ、炭疽、結核、梅毒などの細菌や毒ガスを用いた生体実験を行ったといわれている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月22日
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