中国と日本が共同で行うプロジェクト、「人間とトキの調和共存の地域環境作り」が、23日に中国の陝西省でスタートした。プロジェクトの実施地域は、陝西省と河南省の自然保護区である。
日本側はこのプロジェクトに4.5億円(3500万元)の無償資金を提供する。この資金は保護地の自然環境、社会環境の調査、トキの野生化システムの構築、民衆のトキの保護に対する意識の向上に使用される。
トキは、国際的な絶滅危惧種となっている。1981年に陝西省で野生のトキ7羽が発見され、以降中国政府は保護活動を絶えず強化している。現在、中国には1617羽のトキが生息し、このうち野生のトキは997羽となっている。
「中国国際放送局 日本語部」 2010年12月24日