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中国と日本  
中日のレアアース争いを解読

日本は近年来の中国の「レアアース(希土類)輸出規制」措置に不満を表明しており、輸出制限は「日本の喉元を抑え込む」に等しい、との論評すらあるほどだ。丹羽宇一郎日本駐中国大使は12日午前、日本大使館に米国、英国、ドイツ、フランス、韓国など主要国の駐中国大使を集め、中国にレアアースの輸出規制を緩和するよう求めた。日本メディアによると、各国大使は輸出規制に「問題が存在する」との認識で一致。丹羽大使は各国大使と会談した際、「歩調をあわせて輸出規制の緩和を一致して求め、輸出問題の解決に当たっては、各国の連携した外交圧力が必須だ」と指摘した。

       

                  レアアース(希土類)

一方、中国は、レアアース輸出抑制政策は過去の多年にわたる過度の採掘を是正するものだと考えている。商務部の陳徳銘部長は第3回中日ハイレベル経済対話の際、記者に「中国のレアアース規制政策は環境保護と国の安全という総合的要素を考えての決定であり、こうしたやり方は世界貿易機関(WTO)のルールに合致する」と強調。中国はレアアースの輸出と生産を徐々に減らし、今年下半期の制限はより顕著なものになるだろうが、日本側が中国のやり方は「やむを得ない」ことだと理解するのを中国側は期待している。

日本――経済の喉元としてみる

中国のレアアース輸出政策の緩和に関する日本の要求は、これが初めてではない。第2回ハイレベル経済対話では、レアアース問題が双方の議論の焦点となった。中国のレアアース政策に関する多少の変動が、日本のこのような反応を引き起こしたのはなぜか。レアアースは日本のハイテク産業の命脈なのだ。

中国社会科学院日本研究所の張季風教授は、レアアースの輸入が保証されなければ、日本のハイテク産業が極めて大きなダメージを受けるのは間違いない、と話す。

日本政府は2006年5月、「国家エネルギー資源戦略計画」を策定し、従来の国の法律で備蓄が必要と規定した希少金属などの戦略的物質のほかに、プラチナやインジウム、レアアースなどの希少金属の備蓄も盛り込まれた。

日本は鉱物資源の少ない国でありながら、レアアースの消費大国である。日本はレアアースを含む希少金属については、著しく輸入に依存している。一方、中国はレアアースの埋蔵量で世界一位であり、その輸出制限は日本に重大な影響を及ぼすことになる。輸出制限政策は「日本の喉元を抑え込むものだ」と比喩するメディアもあるほどだ。

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