中国で「万博スーパーお婆ちゃん」として知られる山田外美代さんは退職した元公務員。5年前に愛知万博で会期中毎日入場という記録を作った。今、上海万博パークでは、毎日この61歳の「スーパーお婆ちゃん」の姿が見られる。
5月21日、中国外交部副部長、前駐日大使の崔天凱氏は上海万博を参観した際、アメリカ館でちょうど同館を見学していた「万博スーパーお婆ちゃん」とばったり会った。この偶然の再会で、2人はいっそう親しさを増した。
山田さんによると、彼女は万博がきっかけで崔天凱氏と知り合いになった。2人が初めて会ったのは、2009年4月11日に東京で開かれた上海万博の日本市場での第1号チケットの贈呈式だった。「その際、授与式で私にチケットをくださった崔天凱氏が、楊雄上海副市長から上海万博マスコットの『海宝』を差し上げましょうとの約束をしてくださった」と 山田さんは言う。
山田さんは上海万博のPRを家族の協力のもとで続けてきた。「2009年6月5日、崔天凱前中国大使が『愛・地球博記念館』に来館された際に、私が展示内容の説明をさせていただいた。この日崔天凱前中国大使は、王岐山中国副総理の来館の下見で記念館にお見えになった。そして、約束の『海宝』をいただき、王岐山中国副総理、楊雄上海副市長、崔天凱前中国大使ほか沢山の方々が私に感謝の言葉を掛けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいだった。特に王岐山中国副総理と楊雄副市長からは特別にお声を掛けていただき、王岐山中国副総理は自ら私と握手もしてくださった。本当に今までがんばって『上海万博』をこの記念館でPRしてきてよかったと思った瞬間だった。その大きな『海宝』はモリゾー、キッコロと一緒に記念館前で皆さんのアイドルになっている」と山田さんは言う。