菅直人新首相

民主党の新代表に選ばれた菅直人氏は、4日午後に行われた衆参両院首相指名選挙で、日本の第94代首相に選出された。

日本メディアの報道によると、菅直人氏は4日午前、日本民主党代表選の候補者演説の冒頭で、辞任を表明した鳩山氏から、午前の最後の閣議が終わった後「日米、日中、日韓のことをしっかり引き継いでやってほしい」というメモを渡されたことを明かした。

菅直人氏は演説の中で、「これは鳩山氏の私に対する信頼と期待であり、私は絶対にこの期待に背かずに、仕事に励んでいきたい」と示したと同時に、これは記念すべきなメモなので、鳩山氏に特に署名してもらったことを明らかにした。

事実上、中国の日本問題専門家たちも、「中日関係の問題で菅直人氏は鳩山由紀夫内閣の方針を引き継ぐ」と見ている。清華大学の劉江永教授は、中国事務に詳しい菅直人氏は、中日関係において非常に重要な役割を果たしているとし、次のように語った。

菅直人首相は3日の民主党代表選演説の中で、日中関係の発展を重要視することは日本の未来にとって正しい選択だと発言したが、われわれも日本の新首相が中日関係に新たな活力を注入してくれると期待している。菅直人氏自身は中国人もよく知っている日本の政治家の1人で、親中派でもあり、平和的な発展と正しい歴史認識を持つことを主張している。菅直人氏本人も日本の指導者の靖国神社参拝に反対し、同時に日本がアジア諸国との友好的な協力関係を発展させることを強調し、また日米関係を保つと同時に、中国との協力を引き続き深化させることを特に重視している。

このため、われわれは新首相に就任した菅直人氏が政権を執る期間中も、中日両国が引き続き両国が過去達成した共通認識に基づき、戦略的互恵関係を全面的に推進し、両国関係がより打ち解けたものになり、協力がより緊密化することを希望する。菅直人首相は中国の古い友人である。早くも1997年に、社会民主連合の訪中代表団のメンバーとして中国を訪れたことがある。