于 強
5月28日午後、安徽省馬鞍山市の周春雨市長は市政府で馬鞍市の名誉市民である日本のダイドーリミテッドの安江恵(やすえ・さとし)社長およびその一行と会見した。安江社長は周春雨社長に対し、同社が今年の下半期に馬鞍山開発区に追加投資し、フランスと共同でブランド衣料を生産することを知らせた。また同時に安江社長は、四川汶川大地震の被災地に関心を寄せ、被災者へのお見舞いのため、ダイドーと社長個人がそれぞれ50万円と10万円を、馬鞍市慈善総会を通じて寄付することを明らかにした。周春雨市長はダイドーと安江社長が被災地へ寄せる思いと中国への友好的姿勢に対して感謝の意を表すとともにこれを讃えた。この後、義捐金贈呈式が行われた。
5月27日、ダイドーはさらに上海で50万円を寄付し、上海市松江区政府の関連部門を通じて四川の被災地へ届けた。ダイドーの馬鞍山工場と上海工場の従業員は全員が被災地への寄付を行った。
日本の会社であるダイドーは、中国および中国人に対して深い想いを抱いている。1985年、ダイドーは当時の通産省の委託を受けて首席技術官を上海へ派遣し紡績技術の指導にあたった。1993年には中国の改革・開放に呼応して上海の松江区工業パークに5000万ドル以上を投資して6つの工場と支店を開設。01年には中国での生産拡大のため、他に先がけて馬鞍山市経済技術開発区で高級アパレル生産工場とメリヤス工場を建設、さらに日本の著名な西川毛織㈱に当開発区を紹介してくれた。安江社長は「ダイドーは中国で発展し、中国政府のお世話になった。四川の被災地に対して私たちが関心を寄せ、お見舞いの気持ちを表すのは当然のこと」と話す。ダイドーはさらに馬鞍山市で育英基金を設立するために200万ドルを用意、この件についてはすでに国家教育部に報告したという。03年以降、ダイドーは中国市場のニーズに応えるため、上海、北京など10数省・市に30店舗を超す「ニューヨーカー」ブランドのフランチャイズ店を相次いで出店している。
「北京週報日本語版」 2008年6月1日 |