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「彼らがわれわれの平穏な生活を破壊した」

 

2日前に発生した暴力事件に話が及ぶと、まだ恐怖感が残っている阿不都肉蘇力・牙生(アブドロソリー・ヤセイ)さんは「われわれの日常生活に影響を与え、最低限の安全も保障されなくなった。いまは怒りの気持ちでいっぱいだ」と語った。

ヤセイさんは十数年前に実家の麦蓋提(マイガイティ)県から烏魯木斉(ウルムチ)市に移り住んだ。現在は5人家族でウルムチ市後泉路にある長屋に住んでおり、中古家具の買い上げなどによって平穏な日々を送っていた。

この長屋にはヤセイさんの家族のほか、17世帯が住んでいる。そのうち、少数民族は14世帯、漢民族は3世帯。新疆各地からやってきたこれらの各民族の同胞はウルムチで衣料品加工や携帯電話用品の販売、ウイグル族の主食であるナンづくりなどの商売をし、睦まじく付き合ったり、助け合ったりして、豊かとは言えなくても衣食足りた生活をしていた。

5日夜に発生した暴力事件は彼らの生活の平穏を破った。

「午後6時頃、いきなり家主から電話があり、『今夜は外に出ないようにしてください、長屋のドアにしっかりカギをかけたほうがいい、何かあるそうだ』と注意してくれた」と、当時の光景を振り返るヤセイさんは、細かいところまでも鮮明に覚えている。

近所の人たちは即座に家へ帰って、早々に長屋のドアにカギをかけた。ここに住む数十人の老若男女はこれで災難を免れた。

「彼らはわれわれの平穏な生活を破壊した。5日午後、いつものように二道湾で露店を出して杏を売っていたところ、ますます多くの人々が集まってきて、多くの人が駆け回っているのを目にした。おかしいと感じて荷車を引いて2キロ離れた家に向かって走り、何とか災難を逃れた」と、ヤセイさんの隣人で、2人の子どもを持つトライクさんは説明してくれた。

「2日前にはまだ新鮮な杏だったが、もう腐り始めている。以前は日に65キロから70キロぐらいの杏が売れて、7、80元を稼げたが、もう2日間商売していない」と暗い表情のトライクさん。

「彼らが何を考えているのかわからない。われわれはいま仕事がなく、買い物も外出も不便になった。彼らの行為はわれわれの生活を変えてしまった」と疑問を抱くヤセイさん。

「最後には必ずよくなるはず。政府が不法分子を厳しく取り締まり、新疆の調和のとれた安定した局面を守ることができると信じている」と言うヤセイさんの目には期待が満ち溢れている。

「北京週報日本語版」2009年7月9日

 

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