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2014年の国際情勢を振り返る

三、大国間の戦略的駆け引きが激化、深刻化した 

米・EUの「2つの東方拡張」による地政戦略と安全保障の矛盾がまとめて噴出し、ロシアはこれに強く反発し、ロシアと西側との関係が衝突期に陥った。双方はウクライナ問題をめぐって相手を押し出そうとする動きとそれに対する反発、孤立と反孤立、制裁と反制裁の戦いを展開した。ウクライナ危機は「代理戦争」の様相を呈し、米国はウクライナを奪い、ロシアを弱め、EUを取り込み、北大西洋条約機構(NATO)を再興するという多くの目的をひとまず達成した。EUは米国と連携しウクライナに協力してロシアに対抗すると同時に、自らの利益が損害を受ける事態を避けようとし、ミンスク停戦協定などを利用して緊張した情勢の緩和をはかった。日本は米・EUに追随してロシアに制裁せざるを得なかったが、同時に機をねらってロシアを取り込んだ。ロシアはクリミアを併合し、ウクライナ情勢において西側との一進一退の争奪戦を繰り広げ、国際戦略の場で合従連衡を画策した。①東方戦略を強化し、中ロ全面戦略協力関係を格上げした。②戦略爆撃機、潜水艦などであちこちに出没し、中東、中南米、東北アジア、極地、インターネットなどでしばしば動きを見せた。③なんとかして米・EU間の対立と立場の相違を利用し、EUとの接触と交渉を強化した。  

中米、中日の駆け引きは難しい時期に入った。米国は「複数戦線作戦」を取らざるを得なかったが、依然としてアジア太平洋「戦場」を重んじており、多角的にアジア太平洋リバランス(再均衡)戦略を推し進めた。軍事面において、米国は東アジア遠距離早期警戒システム、グローバルホーク無人機などの分野への投入を増やし、対中国近距離偵察を強化した。日本との間で防衛協力のための指針を修正し、釣魚島を日米安保条約に盛り込むことを重ねて大々的に表明した。フィリピンと防衛強化協定を締結し、ベトナムへの兵器輸出規制を部分的に解除し、オーストラリア駐屯軍の増員を計画した。政治面において、米国は同盟国、パートナーとの関係を全面的に強化し、日本を支持し、インドを取り込み、東アジア島嶼権益紛争への介入を強めた。オバマ大統領は日本、韓国、マレーシア、フィリピン、ミャンマーを訪問し、安全保障の提供や経済的援助を約束した。また、アジア太平洋安全保障体系を構築し、地域の規則を主導しようとした。経済面において、米国はTPP交渉を大いに推進し、日本などと相違点を縮め、貿易ルールの罠を仕掛けてから中国などに加入を呼びかけた。  

日本は引き続き右傾化し、「正常な国になる」戦略を遂行し、平和憲法を骨抜きにしようとし、集団的自衛権を解禁し、専守防衛の制約から抜け出し、自衛隊のグローバル化を推進し、明らかに米軍との一体化に向かっている。  

米日は連携して中国を抑制し、南中国海紛争を足がかりとし、「国際法」や「国際ルール」を旗印に掲げた。米国は基本的事実と国際法理を無視し、南中国海問題において「特定の立場を取らず、一方の側につかない」という自らの約束に違反し、中国を非難し、関連領土主張国に策応し、支援を提供した。これは地政戦略と経済的利益の獲得を目的としたものだった。南中国海問題がますます国際化、地域化、司法化に向かい、各関係国の駆け引きが白熱化した。

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