日本の安倍晋三氏が2012年12月に首相に就任して以降、安倍首相本人や内閣の閣僚らが、「侵略定義未定論」や「ナチスの手口を手本とした憲法改正提案」、「靖国神社参拝」などの言動を通して、侵略の歴史を覆そうとしている。

では、日本の国民は、これら政治家をどのように見ているのだろうか？日本に駐在する人民日報の記者は、日本での生活を通して、平和を愛し、過去の侵略や植民地統治の歴史を直視しなければならないと考えている人も多いことに気付いた。そのような人々は、静かに行動を起こしている。

「村山談話を継承し発展させる会」を発足させた藤田高景氏

藤田高景氏(65)は、2009年に社民党から衆議院選に出馬したが、残念ながら落選。活発に社会政治活動に携わるようになった。

当時の村山富市首相が1995年、日本が第2次大戦中にアジア諸国で侵略や植民地支配を行ったことを認め、公式に謝罪した「村山談話」を、安倍内閣が「見直そう」としていることを受け、藤田氏が筆頭となり、2013年11月11日、多くの学者や文化人、大学教授、ジャーナリスト、市民運動家らが集まる「村山談話を継承し発展させる会」を発足。講演会などの活動を行っている。

「ゆっくりと老後を過ごすのではなく、安倍政権に反対する活動に没頭するのはなぜか？」という質問に、藤田氏は、「良識ある日本人なら絶対にしなければならないこと。子孫や日本の国民、アジア、世界の平和のために、右翼化する安倍政権と闘わなければならない」と、真剣な目つきで答えた。