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南京、南京大虐殺犠牲者の家族祭祀の活動を初めて開催

 

初の国家公祭日を迎えるため、南京大虐殺犠牲者の遺族による家族祭祀の活動が1日、侵華日軍南京大虐殺遭難同胞記念館でスタートした。

1日から20日にかけて、一部の南京大虐殺の犠牲者遺族の家族が今回の家族祭祀活動に参加し、犠牲者の遺族は焼香、献花、跪拝(きはい)、弔文の朗読や家族への手紙などさまざまな形式を通して、中国侵略日本軍による南京大虐殺で殺害された肉親を追悼した。

「お爺さん、お婆さん、お父さん、お母さん、お姉さんや妹たち、みんな元気ですか?何度も夢の中でみんなと会ってきた……」1日午前、記念館の冥思庁の前で、32歳になる南京大虐殺犠牲者の遺族、夏媛さんが犠牲者の肉親へ宛てた手紙を彼女の祖母に代わって朗読した。彼女の後ろは新しく加えられた一つの黒い壁で、それには30世帯の犠牲者の家族計108人の犠牲者名簿が刻まれ、黒壁のちょうど真ん中には、中国語、英語、日本語の三カ国語で「30世帯の南京大虐殺犠牲者名簿」と刻まれている。

記念館の朱成山館長は、次のように表明している。「冥思庁の黒壁に刻まれた108人の犠牲者名簿は、南京大虐殺事件30万人の犠牲者同胞全体の代表で、ぞれぞれの世帯がかつて穏やな生活を送っていましたが、日本軍の侵略の下、一家は分散し肉親を失ったのです。」この30世帯の犠牲者名簿に対し陳列を行ったのは、つまり30万は冷ややかな統計の数字ではなく、一世帯一世帯、一つ一つの生き生きとした命の構成だと人々に伝えるためだ。

「聂佐成、聶周氏、夏庭恩、夏聂氏、夏淑芳、夏淑兰、夏淑芬……」黒壁の一番前には7人の名前が刻まれ、これらは南京大虐殺の生存者、夏淑琴さんの肉親だ。77年前のあの人類の大災禍の中で、年配者の一家計7人が殺害され、わずか8歳の彼女と4歳の妹、夏淑芸が生き伸びることができたという。

「南京大虐殺犠牲者遺族の登録作業」がスタートしてから、すでに270余りの家族、3100名近い遺族が登録を行った。世帯人員が最も多い犠牲者家族の王高昌さんは計106人の遺族を登録したとのことだ。

朱成山館長は、肉親が南京大虐殺で殺害されたことから、これらの遺族が当時の歴史に対しては、普通の人よりも一層身にしみて感じられる。家族祭祀の活動は遺族たちの歴史を継承する責任感を強めるのに役立つだろうと述べている。

(新華網日本語)2014年12月2日

 

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