中国とキューバの関係においては3つの「良き」がしきりに登場する。すなわち「良き友人、良き同志、良き兄弟」だ。中国新聞網が伝えた。
中国の習近平国家主席がキューバを公式訪問している。北京のウォッチャーは今回の訪問について、両国が「3つの良き」関係を打ち固める助けとなり、戦略、経済・貿易、人的・文化レベルで3つの「驚喜」があったと指摘する。
キューバ訪問で習主席はラウル・カストロ国家評議会議長兼閣僚評議会議長と会談し、戦略的、長期的観点から両国関係の方向性を定め、青写真を描いた。これは両国関係における第1の「驚喜」と見なされている。
会談で習主席は、キューバとの長期的友好の堅持は中国にとって既定方針だと表明した。両国関係の「3つの良き」を踏まえて、習主席は双方が確固不動として肝胆相照らす友情を深化し、確固不動として互恵・ウィンウィンの協力を展開し、確固不動として改革と発展のパートナーであり続けることを提案した。
「この3つの『確固不動』は『3つの良き』の延長線上にある」。中国国際問題研究基金会の王珍・副理事長兼事務局長は中国新聞社の取材に「3つの『確固不動』は両国関係の3つの面を体現している」として(1)キューバは中南米で最も早く中国と国交を樹立した国であり、両国の友情は時間が経つにつれてますます深まっている(2)両国は共に改革と発展の肝要な時期にあり、経験の共有と相互参考の強化を必要としている(3)国際情勢が激変する中、両国は頻繁に協議し、世界平和を共同で維持し、国際関係の新秩序を確立するために努力すべきである――を挙げた。
中国の徐貽聡・元駐キューバ大使は「現在中国・キューバ関係は史上最良の時期にあり、互いに協力を強く望んでいる。こうした背景の下、最高指導レベルで両国間の戦略協力を強化したことは、両国関係を長期安定的に発展させ、両国の互恵・友好協力に新時代を切り開くうえで、間違いなく建設的役割を果たす」と指摘した。
現在、キューバにとって中国はすでに第2の貿易相手国であり、中国にとってキューバはカリブ諸国で最大の貿易相手国だ。習主席の今回の訪問で双方が経済・貿易協力を強化したことは、第2の「驚喜」となった。
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