韓国「中国政経文化研究院」の李映周理事長はこのほど新華社記者の取材に応じ、中国と韓国は互いに重要な隣国、重要な貿易相手で、習近平主席による韓国国事訪問が両国関係を新たな段階に推し進めることを期待していると表明した。
李映周理事長は「(韓国の)中国留学博士協会を代表して習近平主席による韓国国事訪問を熱烈に歓迎する」と表明。中国の博士学位を取得した初めての韓国人で、すでに古希を超えている李理事長は長年にわたり両国の友好協力と交流を促すため努力し、両国関係における「民間大使」としての役割を果たしている。
李映周理事長は朝鮮半島の非核化および、朝鮮半島の平和と安定は北東アジアの安定にとって有益で、中韓両国の共通の戦略目標でもあり、両国の共通の利益にもかなっていると表明。
李映周理事長は日本が歴史を歪曲している問題では両国が協力する余地があるとみている。理事長は中国側がハルビンに安重根義士記念館を建設したことおよび、西安の韓国光復軍(抗日朝鮮人部隊)旧駐屯地に記念碑を建立したことに言及、中国と韓国の歴史認識を深めるため中国側が払っている努力を称賛した。
李映周理事長は経済分野の問題に触れ、習近平主席の今回の訪問により、両国の自由貿易協定(FTA)早期調印が促されることを期待していると表明、FTAの調印は両国と地域の経済協力に利益をもたらすとの認識を示した。両国のFTA締結交渉が始まったのは2012年で,両国の経済貿易関係を深めるための最も有力な手段であると考えられている。
李映周理事長は最近、頻繁に北京を訪れ、中国側と留学生奨学金設立問題を話し合っている。このことについて理事長は「相手側を理解し、コミュニケーションをとることに長じた人材を育てることは両国関係の発展を促すことにとって大切なことだ。自分は今後も両国が未来志向の人材を養成するのを支援し、若手学者に資金援助を提供していく。そのために残りの人生をささげていく」と表明した。
「新華網日本語」2014年7月4日
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