李克強総理の初の政府活動報告は強い憂患意識と鮮明な国際的視野を備えている。外交関連の部分で主に強調したのは実は、中国の発展には平和で安定した国際環境が不可欠であり、中国の改革はハイレベルの対外開放の新局面を切り開かねばならないということだ。
中国はすでに世界的大国であり、その内外政策の世界に対する直接的影響力が高まり続けている。外国メディアが毎年開催される両会を強く注目していることから、その一端がうかがえる。今年の両会に対する外国の関心の最たるものは、次の3つを置いて他にない。第1に、中国経済が持続可能な成長の動力を示し、引き続き世界のエンジンとしての役割を発揮できるか否か。第2に、中国の汚職取締りが順調に推進し、清廉な国家を確立できるか否か。第3に、中国の対外政策が自信過剰の強硬路線に転じるか否か、米国への挑戦、世界への脅威になるか否かだ。
第3の問題に関して、中国の国防費の増加、領土問題による隣国との関係の緊張に故意に焦点を合わせて、「中国の脅威」は間近と囃し立てる者が少なからずいる。李総理は政府活動報告でこうした疑問に明確に回答した。つまり中国は平和と発展の追求という志を変えないということだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月10日
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