中国で毎年開かれる両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)では、常に国防予算が注目されている。財政予算によると、中国の今年の国防予算は前年比12.2%増の8082億3000万元に達する。
軍事費増は合理的
中国の軍事費増の問題は、常に海外から注目されている。第十二期全国人民代表大会第二回会議が4日に開いた記者会見で、全国人民代表大会初の女性報道官となった傅瑩報道官は、「中国自身の歴史と経験から、平和は実力による維持・保護を必要とすると判断した」と語った。
傅報道官は2013年の同日、「中国は毎年海外に対して、なぜ我々が国防建設を強化し、軍事費を増やさなければならないかを、説明しなければならないようだ」と述べた。
中国外交部の秦剛報道官は5日に開かれた定例記者会見で、「中国人民解放軍は、赤い房のついた槍を持ったボーイスカウトではない。中国の国防予算は、中国経済の発展に伴い適度に増加する。これは完全に合理的なことだ」と指摘した。
全国人民代表大会代表、軍事科学院研究員の陳舟氏も、「この増加率の維持は合理的で、国家安全保障の正当な需要だ」と表明した。
中国の周辺情勢が複雑化している。全国政治協商会議委員、中国国防部外事弁公室元主任の銭利華少将はメディアの取材に応じた際に、「中国という大国は複雑な周辺環境に直面している。軍事費を増加しなければ、国家の主権・安全と領土の保全を守ることは不可能で、想像もできないことだ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月6日
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