今年1月の実行ベース外資導入額は2けたの伸びを達成し、好調なスタートを切った。これは中国が引き続き良好な投資環境を備えているかどうか、外国人投資家が引き続き中国経済の発展を信頼しているかどうかという問いに対する、最も実際的で最も説得力のある回答だといえる。人民日報が伝えた。
導入外資が急速に増加したのは、新しい指導部が推進した各種の政策が効果を上げたことが大きい。昨年以降、新指導部が積極的に進めてきた政府の職能の転換、経済の構造調整、その他の社会経済改革の着実な推進は、対外開放を拡大し、実体経済を発展させ、国内の有効需要を牽引し、投資環境を改善するのにプラスにはたらき、海外からの直接投資の吸引力を強めることになった。
これと同時に、外資導入の総合的な優位点が徐々に現れ始め、世界から中国に寄せられる投資は全体として好調ぶりを示した。現在、中国の経済社会は安定・好転し、内需の潜在力は大きく、人材の競争力が絶えず強まっている。これに加えて昨年以来全国各地で政府機関の行政能力の向上、投資の利便化措置の充実、投資のソフト環境・ハード環境の着実な改善が以前にも増して重視されるようになり、ますます多くの多国籍企業が中国を主要投資先と考えるようになった。1月のデータをみると、米国、韓国、オランダ、イタリア、英国などの対中投資が急速な伸びを示している。
1月にはアジア10カ国・地域の対中投資額(実行ベース)が95億4800万ドル(約9756億円)に上り、同22.16%増加した。このうち香港は78億6100万ドル(約8032億円)で同37.69%増加し、韓国は2億6100万ドル(約266億円)で同197.92%増加した。米国は3億6900万ドル(約377億円)で同34.9%の増加、欧州連合(EU)加盟28カ国は4億8200万ドル(約492億円)で同41.25%の減少だった。
またサービス業の外資導入額の急速な伸びによる牽引作用も大きかった。1月のサービス業の実行ベース外資導入額は同57.02%増加して63億3千万ドル(約6469億円)に達し、過去最高を更新した。これは中国サービス業の対外開放力の高まりの直接的な反映であり、1月の外資導入額が急速に増加したことの最も直接的な原因でもある。
中国の外資導入の総合的な優位点が絶えず強まっており、外資導入、技術導入、知識導入がより有機的に結びつくようになり、グローバル産業チェーンのハイエンド分野を土台とする一連の先進的製造業、現代型サービス業、省エネ・環境保護産業、現代型農業のプロジェクトが導入された。今年の中国の外資導入は引き続き好調な発展傾向を保つことが予想される。
「人民網日本語版」2014年2月19日
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