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北京週報>>特集>>2013年中日関係 回顧と展望>>フォーカス>>「カイロ宣言」70周年  
「カイロ宣言」70周年記念(4)遵守しなければならない理由

 

「カイロ宣言」は中米英3カ国政府の一致した意思の表明であり、国家間の正式で厳かな合意である。そして「合意は守られなければならない」(pacta sunt servanda)は国際法の周知の原則であり、善意の遵守が当事国の国際的義務である。カイロ宣言に対して米政府は当初約束を誠実に守り、忠実に実施するとの厳粛な姿勢を見せていたが、遺憾なことに自らの約束を守り続けることができず、戦略的利益の変化による必要性から、一度はカイロ宣言に背離する立場に立ち、その法的効力を公然と疑問視し、いわゆる「台湾地位未定論」を打ち出して、事実上「合意は守られなければならない」の原則に違反したのみならず、禁反言(estoppel)という国際法上の原則にも違反した。国際法は当事国が以前すでに確認した、または行為によって肯定した事実を否定することを許さない。さもなくば、それによる法的責任を負うことになる。カイロ宣言に対する米政府の立場が前後で転換したことは、国際法を尊重する態度とは見なしがたく、人々には米国が当初の正しい立場に戻り、堅守することを待ち望む理由がある。人民日報海外版が伝えた。

70年前のカイロ会談とカイロ宣言は大国が協力し、正義を支え、悪を懲罰し、善を発揚する模範を国際社会に築いた。人々から長く崇め尊ばれ、記念されて当然だ。カイロ宣言の歴史は国際社会が正義を発揚し、侵略を懲罰した歴史であり、国際信義と国際規則を守るか貶めるかの歴史だ。カイロ宣言の歴史的地位と法的効力を否定し、揺るがすことは許されない。国際社会共通の利益はここにある。もしカイロ宣言の法的効力が本当に否定されれば、日本の侵略の罪と降伏の事実が覆され、反ファシズム戦争全体の歴史が書き換えられ、第2次大戦後の東アジア地域と太平洋地域の国際秩序が全て覆されて、日本侵略勢力が四方で猛威を振るった70年前の状況に戻る可能性が生じる。まさかこれが国際社会が期待し、受け入れを望んでいることだとでも言うのか?今日カイロ宣言を盛大に記念する必要があるのは、カイロ宣言の権威を守り、その法的効力を再確認し、正義を支え、侵略を懲罰する法的武器としてのカイロ宣言の役割を堅守し、発揚するためである。歴史の警鐘を鳴らし、現代世界史上の侵略と被侵略、略奪と被略奪の根本的是非を明確に区別し、日本侵略者に対する勝利の成果を守り、第2次大戦後に構築されたアジア太平洋地域の国際秩序を尊重するためである。

歴史を鑑とし、故きを温ねて新しきを知る。中国にとっては、カイロ宣言70周年を記念することには、なおさらに特別な現実的意義がある。日本の対中侵略戦争の苦しみをさんざん受けた中国国民は、帝国主義が中華民族を踏みにじる歴史の悲劇の再演を断じて許さない。われわれがカイロ宣言を記念するのは、中国人民民族解放戦争の勝利を追想し、中国の国土が帝国主義に略奪、分割、占領された屈辱の歴史の終結を銘記するためである。カイロ宣言の主張する国際正義と国際法の原則を堅守し、歴史を歪曲して侵略戦争の確定評価を覆す全ての不法行為に反対するためである。中国の国家主権、領土の完全性、正当な権益を守り、台湾海峡両岸が共に1つの中国に属すという原則的立場を守り、いかなる形式であれ国家を分裂させる行為に強く反対するためである。正義を支え、侵略を懲罰するカイロ宣言の理性の輝きが永遠に広がることを願う。(編集NA)

「人民網日本語版」2013年12月2日

 

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