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9日、映画「東京に来たばかり」公開初日のトークイベントにて、蒋欽民監督と倍賞千恵子さん。 |
中日合作映画「東京に来たばかり(原語:初到東京)」が9日、日本全国で公開された。同日、蒋欽民監督と主役を演じた倍賞千恵子さんが公開初日の舞台挨拶に立ち、映画完成までの経緯などを語った。人民網が伝えた。
映画「東京に来たばかり」は、囲碁を勉強するために日本にやってきた中国人青年が、日本の老婦人と知り合い、囲碁を介して老婦人との交流を深めるという筋書き。秦昊、田原、張鈞◆(◆はうかんむりに心、その下に用)ら中国人俳優のほか、日本側からは倍賞千恵子・中泉英雄らが出演している。
同作品の脚本は、蒋監督が日本に留学していた1994年に完成した。それから2011年にクランクインするまで、20年近い歳月が経過した。蒋監督は、「この作品は、自分自身の日本での生活体験から生まれたもので、出身地がどこであろうと、人と人は心から通じあうことができることを表現したかった」と語った。
9日の公開初日トークイベントでは、蒋監督は、倍賞千恵子さんの前に跪いて、彼女が映画に出演してくれたことに対する感謝の気持ちを示した。蒋監督は、「映画出演については、倍賞さんから随分前に承諾を得ていた。もともと、2002年にクランクインする予定だったが、さまざまな理由から延びてしまった。だが、倍賞さんは再度にわたる出演依頼にも、快くOKしてくれた」と語った。
現在72歳の倍賞千恵子さんは、日本の庶民派女優の代表格。「東京に来たばかり」では、囲碁の名人である日本の老婦人役を演じた。倍賞さんは初日の挨拶で、「中日両国はここ数年、釣魚島(日本名:尖閣諸島)問題で緊迫しているが、こんな時だからこそ、より多くの人にこの映画を観てもらいたい。国籍に関わらず、誰もが心からつながることができると信じている」と述べた。
囲碁を勉強するため日本にやって来た中国人青年を演じた中国人俳優の秦昊さんは、初日のトークイベントに仕事の関係で出席できなかったため、主催者がイベント会場に彼の特大スチール写真を飾った。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月11日
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